「10分の動画を5分くらいにしたい」「発表動画を制限時間内に収めたい」「1.2倍や1.5倍にすると、何分になるのか知りたい」。そんなとき、不要な部分をカットする以外に、動画全体の再生速度を変えて長さを調整する方法があります。

Browser KittyのVideo Speed Changer / 動画速度変更では、動画を0.25〜4.00倍に変更し、変換後の長さを確認してMP4として保存できます。「何倍速にするか」ではなく完成時間を先に指定し、必要な再生速度を逆算することもできます。選択した動画はアプリからサーバーへアップロードせず、ブラウザ内で変換します。

動画を短くする方法は大きく2つ

不要な部分をカットする方法では、冒頭の待ち時間、言い直し、無音部分、不要な場面などを削ります。一般的なトリミングやカット編集はこちらに当たります。

もう1つは、内容を削らず動画全体の再生速度を上げる方法です。10分の動画なら、2倍速にすると約5分になります。Video Speed Changerが行うのはこちらです。

v1.0.0にはトリミング機能はなく、動画全体に同じ速度を適用して新しいMP4を作成します。

  • 不要な部分をカットする
  • 動画全体の速度を変える

動画の長さと再生速度の関係

基本的な計算は「変換後の長さ = 元動画の長さ ÷ 再生速度」です。2倍速なら長さは約半分、0.5倍速なら約2倍になります。

動画を短くするなら1.0倍より大きく、スローモーションにするなら1.0倍より小さく設定します。

再生速度と変換後の長さの目安
再生速度変換後の長さ
0.25倍元の約4倍
0.5倍元の約2倍
1.0倍元と同じ
1.25倍元の約80%
1.5倍元の約67%
2.0倍元の約50%
4.0倍元の約25%

指定した長さから必要な速度を計算する

完成時間を先に決める場合は、「必要な再生速度 = 元動画の長さ ÷ 目標時間」で求められます。たとえば10分の動画を5分にするなら2倍速です。

10分の動画を8分にしたい場合のように、切りのよい倍率にならないときは、Video Speed Changerの「目標時間から決める」を使うと必要な速度を自動で計算できます。

1. Video Speed Changerを開く

Browser Kittyから動画速度変更 / Video Speed Changerを開きます。インストールやアカウント登録は必要ありません。

Web版では最初にアプリ本体のHTMLを読み込みます。その後の動画情報の確認、速度プレビュー、変換、変換結果の確認、MP4の保存はブラウザ内で行われます。

2. 速度を変更する動画を選ぶ

動画はファイル選択またはドラッグ&ドロップで追加できます。読み込み後、取得できる場合は動画の長さなどが表示されます。目標時間から速度を計算する場合は、まず元動画が何分あるのかを確認します。

動画は拡張子だけで再生できるかどうかが決まるわけではありません。同じMP4でも、中で使われているコーデックが異なることがあります。

通常はブラウザ標準の動画機能を使ってプレビューや情報取得を行います。ブラウザで直接再生できない動画でも、内蔵FFmpegが情報を読み取れれば、プレビューなしで変換を試せることがあります。ただし、すべてのコーデックや破損した動画を変換できるわけではありません。

3. 再生速度を直接指定する

完成時間を細かく指定しない場合は、再生速度を直接設定できます。対応範囲は0.25〜4.00倍です。スライダーだけでなく数値でも入力でき、倍率を変えると変換後の予定時間も更新されます。

1.25倍は内容を残しつつ少しテンポを上げたい説明動画や会議録画に使いやすい速度です。1.5倍まで上げると講義や作業記録をかなり短くできます。2倍なら長さは約半分になりますが、話し声や映像の動きも速くなるため、変換前にプレビューして確認します。

4. 目標時間から速度を決める

「1.5倍にしたい」ではなく「6分以内にしたい」「3分30秒にしたい」のように完成時間が決まっている場合は、「目標時間から決める」を使います。希望する長さを入力すると、その時間にするために必要な倍率が計算されます。

Video Speed Changerの対応範囲は0.25〜4.00倍です。必要な速度がこの範囲を超える場合、その目標時間には設定できません。たとえば10分の動画を1分にするには10倍速が必要なので、4.00倍までのVideo Speed Changerだけでは実現できません。

その場合は、不要部分をカットしてから速度を上げるなど、別の編集方法と組み合わせる必要があります。

5. 変換前に速度をプレビューする

実際に動画を書き出す前に、設定した速度で元動画を再生できます。話し声が速すぎないか、動きが不自然でないか、字幕を読む時間があるか、スポーツなどの動きが見づらくないかを確認します。

特に発表や説明動画では、「時間内に収まったか」だけでなく、内容を理解できる速度かどうかも重要です。10分の動画を4倍速にすれば2分30秒になりますが、説明を聞き取れなければ実用的とはいえません。

6. 音声の扱いを選ぶ

Video Speed Changerでは「音程を保つ」「音程も変える」「音声を削除する」の3種類から選択できます。

講義、プレゼン、説明動画、会議録画など、話し声が入っている動画では「音程を保つ」が使いやすいでしょう。再生速度を変えても、できるだけ元の声の高さを維持するように処理します。ただし、速度を大きく変えるほど音質や聞こえ方に違和感が出ることがあります。

「音程も変える」では、速くすると高く、遅くすると低く聞こえる方向に変化します。自然な会話を保つより、速度変更そのものを演出として使いたい場合に向いています。音が不要なら「音声を削除する」を選び、無音の動画として書き出せます。

  • 音程を保つ
  • 音程も変える
  • 音声を削除する

7. 出力画質を選ぶ

詳細設定では「高画質」「標準」「ファイルを小さく」の3種類から出力画質を選べます。速度変更時には動画を再エンコードするため、設定によって画質、ファイルサイズ、変換時の負荷が変わります。

画質をできるだけ維持したいなら高画質、迷ったら標準、共有しやすさや保存容量を優先するならファイルを小さくが目安です。

Video Speed Changerは動画プレイヤーの再生速度だけを書き換えるツールではなく、設定した速度で再生される新しいMP4ファイルを生成します。映像はFFmpeg / x264で再エンコードされるため、完全な無劣化処理ではありません。

  • 高画質
  • 標準
  • ファイルを小さく

8. 出力ファイル名を確認する

保存するMP4のファイル名は変換前に変更できます。meeting-1.5x.mp4、lecture-5min.mp4、practice-slow.mp4のように速度や用途を入れておくと、元動画と区別しやすくなります。

元の動画ファイルが上書きされることはなく、変換後の動画は新しいMP4として保存されます。

9. 動画を変換する

設定が終わったら「この設定で動画を変換」を選びます。変換にはブラウザ内に内包されたFFmpeg JS / WASMとWorkerを使用します。

処理時間は元動画の長さだけでは決まりません。解像度、ファイルサイズ、画質設定、端末性能、利用できるメモリなどによって変わります。

長時間・高解像度・大容量の動画では処理に時間がかかったり、メモリ不足などで変換できなかったりすることがあります。負荷の大きな動画では、スマートフォンよりPCの方が処理しやすいことがあります。

10. 必要なら変換をキャンセルする

処理を途中で止めたい場合は「変換をキャンセル」を使えます。キャンセルすると実行中のFFmpeg Workerは停止しますが、選択した元動画や現在の設定はそのまま残ります。設定を変更して、もう一度変換できます。

すでに変換済みの動画がある状態で別の設定を試し、その途中でキャンセルした場合も、新しい変換が成功するまでは前回の結果を保存できます。

11. 変換後の動画を確認する

変換が終わったら、すぐに保存せず一度再生して確認します。実際の長さ、再生速度、音声と音程、映像品質、音ズレ、ファイルサイズなどを確認します。

変換前の速度プレビューと実際の出力結果では、音程維持処理などによって聞こえ方に差が出ることもあります。最後は保存する動画そのものを再生して確認するのが確実です。

  • 実際の長さ
  • 再生速度
  • 音声と音程
  • 映像品質
  • 音ズレ
  • ファイルサイズ

12. MP4として保存する

問題がなければ「MP4を保存」を選びます。出力されるのは、Video Speed Changer専用のFFmpeg / x264 profileで変換したMP4です。

v1.0.0は動画速度変更に特化しているため、トリミング、クロップ、字幕、トランジション、動画の途中だけ速度を変える速度ランプには対応していません。

「再生速度を変える」と「動画ファイルの速度を変える」は違う

YouTubeなどの動画プレイヤーにも、0.5倍、1.5倍、2倍といった再生速度の設定があります。これは多くの場合、視聴するときだけ再生速度を変更する機能で、元の動画ファイルは変わりません。

Video Speed Changerでは速度を反映した新しいMP4を作ります。そのため、保存したファイルを別の端末やプレイヤーで通常再生しても、変更後の速度で再生されます。

指定時間に収めるなら、カットと速度変更を使い分ける

不要な場面があるなら、まずカットした方が見やすさを保ちやすくなります。待ち時間、言い直し、長い無音、重複した説明などは、速度を上げるより削った方が自然です。

手順全体を残したい作業記録、時系列を崩したくない動画、スポーツフォーム、定点撮影、講義の確認用コピーのように内容をすべて残したい場合は、速度変更が使いやすいでしょう。

両方を組み合わせる方法もあります。たとえば15分の動画から不要部分を削って10分にし、その動画を2倍速にすれば約5分になります。

スローモーション動画にもできる

1倍未満を指定すれば、動画をゆっくり再生するMP4も作れます。0.5倍なら約2倍、0.25倍なら約4倍の長さです。スポーツフォームや機械の動き、実験記録などをゆっくり確認したいときに使えます。

ただし、Video Speed ChangerはAIなどで新しい中間フレームを生成するスローモーションツールではありません。フレーム補間は行わないため、元動画のフレームレートや設定によっては、スロー再生時の動きが滑らかに見えないことがあります。

動画の途中だけ速度を変える速度ランプには対応していない

v1.0.0では、1本の動画全体に同じ倍率を適用します。「最初は1倍、途中だけ4倍、最後は0.5倍」といった速度ランプ編集には対応していません。

このような編集が必要な場合は、タイムライン型の動画編集ソフトなどが必要です。

動画はサーバーへアップロードせずブラウザ内で処理する

Video Speed Changerでは、選択した動画をアプリからサーバーへアップロードしません。FFmpeg JS / WASMやWorker runtimeは生成HTML内に含まれ、実行時のContent Security Policyにはconnect-src 'none'が設定されています。

実行時CDN、Analytics、Telemetry、外部フォント、自動更新確認も使用しません。Web版を開くときにはBrowser KittyやGitHub Pagesからアプリ本体のHTMLを取得する通信が発生しますが、アプリを読み込んだ後、選択した動画をアップロードする処理はありません。

完全にネットワークを切った状態で使いたい場合は、生成済みの単一HTMLを保存し、file://から直接開くこともできます。

目標時間に収めるときの手順

動画を指定した長さへ近づけたいなら、元動画の長さと必要倍率を確認し、変換前後の両方でプレビューする流れが分かりやすいです。

特に発表や説明動画では、目標時間に入っているかだけでなく、実際に内容を理解できる速度になっているかも確認してください。必要な倍率が大きすぎるなら、不要部分を削る、内容を分割する、撮り直すといった方法の方が見やすくなることもあります。

指定時間へ近づける基本フロー
元動画を読み込む 長さを確認 目標時間を入力 必要倍率を確認 変換・プレビュー MP4保存

音声と画質も設定し、完成動画を実際に再生して確認してから保存します。

まとめ

動画の内容を削らず、指定した時間へ近づけたい場合は、元動画の長さから必要な再生速度を逆算できます。Video Speed Changerでは0.25〜4.00倍の速度変更、目標時間からの倍率計算、変換前プレビュー、3種類の音声処理、出力画質選択、キャンセル、完成動画プレビュー、MP4保存までブラウザ内で行えます。

ただし、速度を上げるほど必ず見やすくなるわけではありません。目標時間に収まったかだけで判断せず、完成した動画を実際に再生し、無理なく見られる速度か確認してから保存するのがおすすめです。

目標時間に収める手順

  1. Video Speed Changerへ元動画を読み込み、現在の長さを確認します。
  2. 「目標時間から決める」を開き、仕上げたい動画の長さを入力します。
  3. 計算された必要倍率が0.25〜4.00倍の範囲内か確認します。
  4. 変換前プレビューで、話し声や映像が無理なく見られる速度か確認します。
  5. 音程を保つ / 音程も変える / 音声を削除する、から音声処理を選びます。
  6. 高画質 / 標準 / ファイルを小さく、から出力画質を選び、ファイル名を確認します。
  7. 「この設定で動画を変換」を選び、完了まで待ちます。必要なら途中でキャンセルできます。
  8. 完成動画を再生し、長さ・音声・画質・音ズレ・ファイルサイズを確認します。
  9. 問題がなければ「MP4を保存」で新しい動画ファイルを保存します。
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動画速度変更

動画を0.25〜4.00倍で速く・遅くし、音声の扱いと画質を選んでMP4として保存します。

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注意点

  • 発表や説明動画では、時間内に収まる倍率より「内容を理解できる倍率」を優先します。
  • 4倍を超える倍率が必要なら、不要部分のカットや内容分割を組み合わせます。
  • 音程維持を使う場合も、変換前プレビューだけでなく完成動画の音声を確認します。
  • 長時間・4K・大容量動画では端末メモリの負荷が増えるため、PCや軽い設定から試すと切り分けやすくなります。
  • スローモーション時はフレーム補間を行わないため、元のフレームレートによって滑らかさが変わります。

よくある質問

動画を5分以内にするための速度を計算できますか?

できます。「目標時間から決める」に完成させたい長さを入力すると、0.25〜4.00倍の対応範囲内で必要な速度を計算できます。

動画を2倍速にすると長さはどうなりますか?

おおむね元の半分になります。10分の動画なら約5分です。

動画を1.5倍速にしてMP4として保存できますか?

できます。速度を1.5倍に設定して変換すると、1.5倍速を反映した新しいMP4として保存できます。動画プレイヤー上だけで行う一時的な倍速再生とは異なります。

動画の途中だけ2倍速にできますか?

v1.0.0ではできません。動画全体に1つの速度倍率を適用します。速度ランプ編集には対応していません。

音程を変えずに倍速にできますか?

音声設定で「音程を保つ」を選択できます。ただし、速度の変更量や元の音声によっては、変換後の聞こえ方に違いが出ることがあります。

無音の動画として保存できますか?

できます。「音声を削除」を選ぶと、音声なしの動画として変換できます。

速度を変えても画質は完全にそのままですか?

いいえ。新しいMP4として再エンコードするため、完全な無劣化処理ではありません。出力画質は「高画質」「標準」「ファイルを小さく」から選択できます。

0.25倍より遅くできますか?

v1.0.0の対応範囲は0.25〜4.00倍です。0.25倍未満には対応していません。

4倍より速くできますか?

v1.0.0では4.00倍が上限です。目標時間に収めるため4倍を超える速度が必要な場合は、不要部分のカットなど別の方法と組み合わせてください。

変換途中でキャンセルできますか?

できます。実行中のFFmpeg Workerを停止し、選択した動画や現在の設定を残したまま、設定を変更して再度変換できます。

ブラウザで再生できない動画も変換できますか?

ブラウザ標準機能でプレビューできない動画でも、内蔵FFmpegが動画情報を読み取れれば変換を試せることがあります。ただし、すべてのコーデックや破損したファイルを変換できるわけではありません。

動画はサーバーへアップロードされますか?

いいえ。選択した動画の確認、速度変更、変換結果のプレビュー、MP4生成はブラウザ内で行います。Web版では、最初にアプリ本体のHTMLを取得するための通信が発生します。