修正前と修正後のPowerPointで、どこが変わったのか確認したいことがあります。文章を少し直しただけなら目で追えますが、スライドが追加・削除・移動されたり、画像や配置、書式、発表者ノートまで変わったりすると、2つの資料を交互に開くだけでは見落としやすくなります。
Browser KittyのPPTX Diffでは、2つのPowerPoint(.pptx)を読み込み、対応するスライドを探したうえで、文章・数値・オブジェクト・画像・配置・書式・発表者ノートなどの変更を確認できます。必要な箇所は横並び・重ね合わせ・分割・点滅でも見比べられます。選択したPPTXは比較のために外部サーバーへアップロードしません。
PowerPointはスライド番号だけで比較しない
例えば元ファイルの2枚目に新しいスライドが1枚追加されると、それまで2枚目だったスライドは変更後ファイルでは3枚目になります。単純に2枚目同士、3枚目同士を比較すると、その後の多くのスライドが別物に見えてしまいます。
PPTX Diffでは、スライド番号だけに頼らず、追加・削除・移動を考慮しながら対応するスライドを探します。比較結果は「変更なし / 変更あり / 追加 / 削除 / 移動 / 要確認」などの状態で表示されるので、まず対応関係を確認してから細かな差分を見るのがポイントです。
Semantic Diffで「何が変わったか」を確認する
対応するスライドが決まったら、「変更内容を見る」から差分を確認します。PPTX Diffでは、文章、数値、オブジェクト、画像、配置、書式、発表者ノートなどをレビューしやすい単位に分けて表示します。
ここでいうSemantic Diffは、文章の意味だけをAIで判定する機能ではありません。PPTXの構造から取得できる文章・数値・画像・オブジェクト・配置・基本書式などを、資料のレビューで確認しやすい変更として整理した呼び方です。
見た目の違いは4つの表示方法で確認する
内容の差分が分かったら、必要なスライドで「見た目で比較」を開きます。数値が少し変わっただけならSemantic Diffの方が見つけやすく、オブジェクトの位置やサイズが変わった場合は見た目比較の方が分かりやすいことがあります。両方は役割が違うため、重要な変更では組み合わせて確認します。
| 表示 | 向いている確認 |
|---|---|
| 横並び | 変更前後のスライド全体を落ち着いて見比べる |
| 重ね合わせ | 位置やサイズのずれを同じ座標上で確認する |
| 分割 | 同じスライド位置を境界を動かしながら比較する |
| 点滅 | 少し動いたオブジェクトや見た目の変化を見つける |
大きな資料は変更されたスライドやカテゴリで絞り込む
スライド数が多い資料では、すべてのページを順番に確認するより、「変更されたスライドのみ」で絞り込む方が効率的です。文章、数値、オブジェクト、画像、配置、書式、発表者ノートなどのカテゴリフィルターも使えます。
例えば数値の更新だけを確認したいレビューでは、対象カテゴリを絞ってから必要なスライドだけ見た目比較へ進むと確認量を減らせます。
比較結果はHTMLレポートとして保存できる
必要なら、比較サマリー、Semantic Diff、発表者ノート差分、スライドプレビューを含む比較結果をHTMLとして保存できます。元のPPTXバイナリそのものはレポートへ埋め込みません。
ただし、比較のためにPPTXから取り出した文章・画像・発表者ノートなどはHTMLレポートに含まれる場合があります。社内資料や機密性の高いプレゼンテーションを共有するときは、保存したHTMLの内容も確認してください。
PPTX Diffの見た目表示はPowerPoint本体と完全には同じではない
PPTX Diffの高精細プレビューは、変更がスライド上でどう見えるか確認するためのものです。Microsoft PowerPoint本体と完全に同じ描画を保証するものではなく、複雑な効果では見た目が異なる場合があります。
SmartArt、アニメーション、画面切り替え、複雑なグループ、一部のグラフ変更などは詳細比較できない場合があります。安全に詳細判定できないものは無理に断定せず、「要確認」として扱う場合があります。重要な資料では、差分結果で変更候補を絞り込んだうえで、必要な箇所をPowerPoint本体でも確認してください。
PPTX DiffとPPTX Version Controlの使い分け
PPTX Diffは、手元にある2つのPPTXをその場で比較することに向いています。一方、v1、v2、v3のように変更履歴を継続的に保存したり、Branchを作ったり、3-way Mergeしたりしたい場合はPPTX Version Controlが向いています。
「この2ファイルの違いを知りたい」ならPPTX Diff、「これからの版も含めて履歴を管理したい」ならPPTX Version Control、という使い分けです。
手順
- PPTX Diffを開き、変更前のPowerPointを「元ファイル」に追加します。
- 修正後のPowerPointを「変更後ファイル」に追加します。ファイル選択またはドラッグ&ドロップを使えます。
- 「スライドを比較」を押して解析を開始します。
- 最初にスライドの対応付けを確認し、「追加 / 削除 / 移動 / 要確認」がないか見ます。
- 変更のあるスライドで「変更内容を見る」を開き、文章・数値・画像・配置・書式・発表者ノートなどの差分を確認します。
- 必要なスライドで「見た目で比較」を開き、横並び・重ね合わせ・分割・点滅を切り替えて確認します。
- スライド数が多い場合は「変更されたスライドのみ」やカテゴリフィルターで対象を絞ります。
- 安全に詳細判定できない「要確認」があれば、見た目比較や元のPowerPointでも確認します。
- 必要なら「比較結果をHTMLで保存」でレビュー結果を残します。共有前に、レポートへ含まれる文章・画像・発表者ノートを確認します。
PPTX Diff
2つのPowerPoint(PPTX)をブラウザ内で比較し、文章・数値・画像・配置・書式・発表者ノートの差分と見た目の違いを確認します。
注意点
- 最初にスライド対応付けを確認してから細かな差分を見ると、追加や移動によるずれを誤って変更として読むのを避けやすくなります。
- 数値や文章の小さな変更はSemantic Diff、位置・サイズ・見た目の変化はVisual Compareを中心に見ると効率的です。
- 重要な資料では自動判定だけで完結させず、「要確認」や複雑な効果をPowerPoint本体でも確認してください。
よくある質問
PowerPointをインストールしていなくても比較できますか?
PPTX Diff自体の比較にはMicrosoft PowerPointは必要ありません。ブラウザで.pptxを読み込んで比較します。ただしブラウザ上のプレビューはPowerPoint本体と完全に同じ描画を保証するものではありません。
スライドの順番が変わっていても比較できますか?
スライド番号だけで比較せず、追加・削除・移動を考慮して対応するスライドを探します。安全に対応を決められない場合は「要確認」になることがあります。
画像やフォント、文字色の変更も分かりますか?
画像やオブジェクト、取得できる基本的な書式変更は比較対象です。ただしPowerPointのすべての描画・書式要素を完全に構造差分として取得できるわけではないため、見た目比較も併用してください。
比較するPPTXはBrowser Kittyのサーバーへ送られますか?
PPTX Diffで選択したPPTXは比較のためにBrowser Kittyのバックエンドへアップロードせず、ブラウザ内で解析・比較します。Web版では最初にアプリHTMLを取得する通信は発生します。
PPTX DiffとPPTX Version Controlは何が違いますか?
PPTX Diffは2つのPPTXをその場で比較するツールです。PPTX Version Controlは複数バージョンを継続的に保存し、履歴、Branch、Mergeなどを管理するためのツールです。