工事の前後や設備点検などで、同じ場所を撮った2枚の写真を見比べたいことがあります。
ただ、撮影位置が少し違うだけでも壁や棚の輪郭がずれて見えるため、小さな変化を見つけるのは意外と大変です。
Browser Kittyの「Same Spot Diff」は、2枚の写真の位置を自動で合わせ、違いがありそうな場所を赤く表示するツールです。
この記事では、写真の読み込みから比較、結果の確認、PNGでの保存までを紹介します。
比較したい写真が2枚あれば、Same Spot Diffを開いて確認できます。
比較する写真を用意する
必要なのは、比較元となる「Before」と、変化を確認したい「After」の2枚です。JPEG・PNG・WebP形式に対応しています。
写真は、できるだけ同じ場所を似た角度から撮ったものを選んでください。棚の角や窓枠など、両方に共通する目印があると、位置合わせがうまくいきやすくなります。
多少の位置ずれや傾きは自動で補正できますが、撮影した角度が大きく違う場合は、きれいに重ならないことがあります。
1. 2枚の写真を読み込んで比較する
「Same Spot Diff」を開いたら、「Beforeを追加」で基準となる写真を選びます。続いて「Afterを追加」で比較したい写真を選んでください。
2枚を読み込んだら、「2枚を比較する」を押します。
写真の位置合わせが終わると、「変化を見る」に比較結果が表示されます。違いがありそうな場所が赤く強調されるので、まずは全体を確認してみてください。
ただし、赤く表示された場所が必ずしも実物の変化とは限りません。補正後に残った位置ずれや、照明・影の違いが含まれることもあります。
2. 気になる部分を詳しく確認する
変化が複数見つかった場合は、「次の変化」「前の変化」で順番に確認できます。
変化の大きい場所から順に拡大されるため、小さく写った部分や画面の端にある違いも探しやすくなります。「表示を戻す」を押すと全体表示に戻ります。
赤く表示された部分が実際にどう変わったのか分かりにくいときは、表示方法を切り替えてみてください。
「ズレを確認」では、位置合わせをした2枚を重ね、ずれが残っていないか確認できます。
「スライダーで見る」は境界線を動かして2枚を見比べる方法です。「交互に見る」ではBeforeとAfterが切り替わるので、物の移動や形の違いが分かりやすくなります。
赤い強調を外して写真を見たい場合は、「元画像を個別に見る」も使えます。
3. 赤い表示が多すぎる・少なすぎるとき
変わっていない場所まで大量に赤くなる場合や、反対に見つけたい違いが表示されない場合は、「結果を調整」を開きます。
「変化の拾いやすさ」を調整すると、どの程度の違いを検出するかを変更できます。
照明が違う写真なら「明るさの違いを抑える」、細かな点が大量に表示されるなら「小さな変化を無視」も試してみてください。
ただし、調整を強くしすぎると、見つけたい変化まで消えることがあります。元の写真と見比べながら調整するのがおすすめです。
また、そもそも2枚の位置がうまく合っていない場合は、設定だけで改善できないこともあります。
4. 時計や反射などを比較対象から外す
時計の針、モニターの表示、窓の反射、風で動いた葉など、撮影するたびに変わる場所もあります。
こうした部分を毎回検出したくない場合は、「無視する範囲」を使います。
「範囲を追加」を押して画像上をドラッグすると、指定した部分を比較対象から外せます。間違えた場合は「1つ戻す」や「すべて消す」で修正できます。
「枠を隠す」は指定した枠を非表示にするだけで、除外設定はそのまま残ります。
5. 比較結果をPNGで保存する
確認が終わったら、「この表示をPNG保存」で比較結果を画像として保存できます。
赤い差分表示だけでなく、スライダー表示なども保存できます。残しておきたい表示に切り替えてから保存してください。
なお、「次の変化」で拡大した部分だけが切り抜かれるわけではありません。また、保存画像の大きさは「写真の細かさ」の設定に応じたものになります。
Afterをこれから撮るなら、撮影ガイドが便利
後日同じ場所を撮影する場合は、「Beforeに合わせて撮影」を使う方法もあります。
先にBeforeの写真を読み込み、After欄にある「Beforeに合わせて撮影」を押してください。
カメラの映像にBeforeの写真が半透明で重なるので、棚の角や壁の線などが合うように端末を動かします。位置が合ったら、そのままAfterの写真を撮影できます。
撮影ガイドを使うにはカメラの利用許可が必要です。端末やブラウザによって利用できない場合もあるため、HTTPSで開いたWeb版で使うのが確実です。
すでに2枚の写真がある場合は、この機能を使う必要はありません。
うまく比較できない写真もある
Same Spot Diffは、2枚の写真に共通する目印を使って位置を合わせています。
そのため、無地の壁のように目印が少ない写真や、撮影位置が大きく違う写真は、正しく重ねられない場合があります。
また、強い影や照明の変化が、物の変化として表示されることもあります。
工事や設備の重要な点検などでは、差分表示を確認の手助けとして使い、最終的には元の2枚の写真も見比べてください。
スマホでも比較できる?
対応するスマホブラウザでも利用できます。
2枚の写真を読み込んで比較でき、結果をピンチ操作で拡大したり、ドラッグして細部を確認したりできます。
大きな写真で処理が重くなる場合は、「写真の細かさ」を「軽め」に変更してから、もう一度比較してみてください。
写真はサーバーに送信される?
Same Spot Diffでは、写真の位置合わせや差分検出、PNGの生成をブラウザ内で行います。選択した写真が比較のためにBrowser Kittyのサーバーへアップロードされることはありません。
Web版を開くときにはページを取得する通信が発生しますが、写真の内容を送信するわけではありません。
まとめ
同じ場所を撮った写真でも、わずかな撮影位置の違いで比較が難しくなることがあります。
Same Spot Diffなら、位置を合わせてから違いを確認できるので、工事前後の記録や設備の状態確認などに利用できます。
Same Spot Diff
少し位置がずれたBefore / After写真を自動で合わせ、本当に変わった場所を見つけます。
よくある質問
2枚をまったく同じ位置から撮る必要がありますか?
いいえ。多少の位置ずれや傾きは自動で補正できます。ただし、撮影角度が大きく違う場合や、手前と奥でずれ方が異なる場合は、正確に重ならないことがあります。
差分が表示されなければ、2枚は完全に同じですか?
必ずしもそうではありません。位置合わせや検出設定によっては、小さな違いを見落とすことがあります。差分が見つからない場合も、必要に応じて元の写真を確認してください。
参考資料
操作方法と制限事項はSame Spot Diffの公開READMEを参考にしています。
- Same Spot Diff 日本語README・使い方と制限事項