会議の録音やインタビューのMP3に、途中の長い沈黙や言い直しが入っていることがあります。冒頭や最後を短くするだけなら範囲を調整すれば済みますが、真ん中の一部分を消すには、その前後をつなぐ編集が必要です。

Browser Kittyの「音声カット・結合」では、音声を2か所で分割し、不要な部分を削除して残りを1本のMP3に書き出せます。波形を見ながら位置を決め、前後のつながりを保存前に聞いて確認できます。

ファイルの処理はブラウザ内で行い、録音データを編集用サーバーにアップロードしません。登録やインストールも不要です。

音声カット・結合を開く

1. MP3ファイルを読み込む

「音声カット・結合」を開き、音声ファイルを選択します。PCでは画面へドラッグ&ドロップして追加することもできます。

読み込みが終わったら、クリップを選んで波形を表示します。声がある場所と静かな場所の目安を見ながら、削除したい区間の前後を再生して確かめてください。

MP3以外にもWAV・M4A/AAC・OGG・WebMなどを読み込めますが、対応するコーデックはブラウザやOSによって異なります。

2. 消したい部分の始まりで分割する

まず、消したい音声の始まりまで再生位置を移動します。例えば1分10秒から1分25秒の言い直しを削除するなら、最初は1分10秒付近に合わせます。

「ここで分割」を押すと、音声が前半と後半の2つのクリップに分かれます。分割後は後半が自動で選択されます。

分割位置が合わなければ、直前の分割は「元に戻す」で取り消せます。元のMP3ファイル自体はこの操作で書き換わりません。

3. 不要部分の終わりでも分割する

続いて、選択された後半クリップで、消したい区間の終わりまで再生位置を動かします。分割後の時間表示は各クリップの先頭が0秒になるため、元音声の1分10秒〜1分25秒を削除する例では、後半クリップの「00:15.000」付近に合わせます。

もう一度「ここで分割」を押します。すると音声が「残す前半」「削除する真ん中」「残す後半」の3つのクリップに分かれます。

波形だけで判断せず、境目の前後を実際に聞いてください。子音や語尾の途中で切ると、必要な声まで欠けることがあります。

4. 真ん中のクリップを削除する

クリップ一覧から不要な真ん中のクリップを見つけ、削除ボタンで取り除きます。残るのは前半と後半の2つのクリップです。

このアプリは一覧に残っているクリップを上から順に1本へつなぐため、特別な結合操作は必要ありません。順番が変わっていたら、ドラッグか上下ボタンで直します。

誤って削除した場合は、次の編集操作を行う前に「元に戻す」を押してください。Undoできるのは直前の対応操作1回分です。

5. 前後のつなぎ目を聞き比べる

残した前半のクリップを選び、「次とのつなぎ目を確認」を押すと、前半の終わりから後半の始まりへのつながりを試聴できます。「最初から試聴」なら完成予定の順番を通して確認できます。

言葉が途切れたり、会話の間が急に詰まったりしていないか確認してください。不自然な場合は各クリップの開始・終了位置を少し調整してから、もう一度聞きます。

音のつながりを自動で滑らかにするエフェクトや、無音区間を自動検出して削除する機能ではありません。不要部分を自分で選び、結果を聞いて判断する方法です。

6. 冒頭や末尾も短くしたい場合

録音の最初に長い待ち時間がある場合や、最後に余計な会話が入っている場合は、残すクリップの波形ハンドルや「開始」「終了」の時刻入力で使用範囲を調整できます。

「範囲をリセット」で範囲を戻せますが、分割済みクリップではそのクリップ自身の元の区間内までしか戻りません。分割前の音声全体が自動的に復元されるわけではありません。

元のファイルを残したまま何度でも作業をやり直せるので、削除する範囲は少しずつ調整すると確認しやすくなります。

7. MP3として書き出して保存する

問題がなければ「書き出し」を開き、保存するファイル名と「MP3」を選びます。音質は128・192・256・320 kbpsから選択できます。既定の192 kbpsから試してもよいでしょう。

「音声を書き出す」を押して処理し、生成されたファイルを保存します。元ファイルは上書きされません。

このツールは音声を書き出す際に再エンコードします。MP3をMP3で保存する場合も無劣化の切り出しではなく、出力は44.1 kHz・ステレオになります。

WAVにも保存でき、ブラウザがAACエンコードに対応していればM4A/AACも選択できます。長い録音では端末のメモリや処理速度によって書き出しに失敗することがあります。

スマホで編集するときの操作

スマホ版では画面下の「クリップ」「編集」「書き出し」を切り替えて操作します。分割位置を決めるときは「編集」、真ん中のクリップを削除するときは「クリップ」に戻ると分かりやすくなっています。

編集後は「書き出し」で保存してください。ページを閉じる前に完成ファイルを端末に残しておきましょう。

音声ファイルはサーバーに送信される?

音声カット・結合では、読み込み、波形表示、分割・削除、試聴、MP3・WAVの生成までブラウザ内で処理します。選んだ録音データを編集用サーバーへアップロードしません。

Web版を開く際には最初のHTML取得の通信が発生しますが、編集のための外部APIやCDNは必要ありません。配布用の単一HTML版なら、対応ブラウザでオフラインでも編集できます。

Browser Kittyで試す

音声カット・結合

複数の音声を波形でカット・分割・並べ替えし、1本のMP3・M4A/AAC・WAVとして保存します。

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参考資料

操作・対応形式・再エンコードの仕様は「音声カット・結合」の公開READMEを参考にしています。