ZIPや7zなどの圧縮ファイルは、展開してみるまで中身が分かりにくいことがあります。サイズの大きいアーカイブや、第三者から受け取ったファイルでは、先にフォルダー構成やファイル種類を確認してから必要なものだけ取り出す方が扱いやすくなります。

ただし、一覧を確認できることとファイルが安全であることは別です。ここではArchive Explorerを使い、アーカイブの構成・容量・圧縮率・ファイル名・プレビューを確認しながら、むやみに全部展開しないための手順をまとめます。

全部展開する前に一覧を見るメリット

圧縮ファイルをそのまま展開すると、深いフォルダー階層や大量の小ファイル、想定外の実行ファイルまで一度に作られることがあります。最初に一覧を見れば、ルート直下に何があるか、容量の大きいファイルはどれか、必要なデータがどのフォルダーにあるかを把握できます。

特にバックアップ、配布素材、ログ一式などは中身の大半が不要なこともあります。必要なエントリだけ取り出せれば、保存先を散らかさず、展開後の確認作業も減らせます。

  • フォルダー階層と総ファイル数
  • 容量の大きいファイル
  • 実行ファイルやスクリプトの有無
  • 二重拡張子や不自然なパス表現

画像・テキスト・未知のバイナリを必要な分だけ確認する

中身を判断するために、すべてのファイルを保存する必要はありません。Archive Explorerでは対応する画像やテキスト、コードを選択してプレビューできます。ファイル名だけでは用途が分からない場合でも、内容を少し見ると必要なものか判断しやすくなります。

未知のバイナリは先頭部分をHexとASCIIで確認できます。これはファイル形式の手掛かりを得るための機能で、マルウェア検査の代わりではありません。入れ子になった対応アーカイブも、いったん保存せず中へ移動して確認できます。

圧縮率やファイル名の注意表示を確認する

極端に高い圧縮率のファイルや、`../`のような親フォルダーを指すパス、絶対パス、実行可能な拡張子、二重拡張子などは、展開前に一度確認したい要素です。Archive Explorerはこうした特徴をヒューリスティックに表示します。

ただし警告が出たから危険、出なかったから安全とは言えません。配布元が不明なファイルや重要な端末で扱うファイルでは、OSやセキュリティ製品による検査も組み合わせてください。

形式ごとの対応範囲を確認する

アーカイブ形式は拡張子だけでなく、内部の圧縮方式や暗号化方式によっても扱える範囲が変わります。Archive ExplorerはZIP、7z、RAR5、TAR、GZIP、CAB、ISO、LZH/LHAなどを対象にしますが、すべての方式を完全に展開できるわけではありません。

たとえばZIPではStored / Deflateと従来方式のZipCryptoに対応する一方、AES暗号化ZIPやDeflate64には制限があります。7zやRARも構成によって一覧確認のみになる場合があります。上部の対応状況を見て、「すべて取り出せる」「一部のみ」「一覧確認のみ」のどれかを最初に確認すると迷いにくくなります。

手順

  1. Archive Explorerを開き、ZIP・7z・RAR・TAR・GZIPなどのファイルを選択またはドラッグ&ドロップします。
  2. 対応状況とフォルダーツリーを確認し、ファイル数・種類・容量の大きい項目を把握します。
  3. 気になる画像、テキスト、コード、バイナリを選び、Inspectorで内容や詳細を確認します。
  4. 圧縮率、二重拡張子、実行ファイル、不自然なパスなどの注意表示があれば内容を確認します。
  5. 必要なファイルだけ保存します。複数選択した場合は新しいZIPにまとめて保存することもできます。
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Archive Explorer

ZIP・7z・RAR・TAR・GZIP・CAB・ISO・LZHなどを展開前に探索し、必要なファイルだけ確認・取り出せます。

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注意点

  • 容量の大きいアーカイブでは、最初にArchive Mapや容量上位を確認すると全体像をつかみやすくなります。
  • パスワード付きZIPでは必要なデータを開く時点でパスワードを入力します。AES暗号化ZIPは現在の対象外です。
  • 注意表示はセキュリティ診断ではないため、信頼できないファイルは別途セキュリティ製品でも確認してください。

よくある質問

圧縮ファイルを全部解凍しなくても中身を確認できますか?

はい。対応形式ではフォルダー構成とファイル一覧を先に確認し、選んだファイルだけプレビューまたは取り出せます。形式によっては内部的にストリーム展開が必要な場合があります。

RARや7zも使えますか?

一覧確認には対応しますが、圧縮方式によって取り出せる範囲が異なります。7zはLZMAの一部構成、RARはRAR5 Storedなどが対象で、暗号化や未対応codecでは一覧のみになることがあります。

怪しいファイルを自動で安全判定できますか?

できません。不自然なパス、実行ファイル、二重拡張子、極端な圧縮率などを確認しやすくしますが、安全性を断定するマルウェアスキャナーではありません。

アーカイブやZIPのパスワードはサーバーへ送られますか?

いいえ。アーカイブ解析、プレビュー、対応するパスワード処理はブラウザ内で行い、入力したパスワードも永続保存しません。