紙の申込書や手書きの書類を「PDFで提出してください」と言われたとき、スキャナーがなくてもスマホで対応できます。
ただ、写真をそのままPDFにすると、紙が斜めになったり、机の背景まで入ったりすることがあります。提出する書類なら、紙の部分だけを切り出して、文字が読みやすい状態にしておきたいところです。
この記事では、Browser Kittyの「提出PDFスキャナー」を使って、撮影した書類の傾きを補正し、複数ページを1つのPDFにする方法を紹介します。アプリのインストールや会員登録は不要です。
A4サイズや1MB・2MB以下など、提出先から容量を指定されている場合の設定方法も説明します。
まずは提出先の条件を確認
書類を撮る前に、提出先の案内を確認しておきましょう。
よくある指定は、PDF形式、A4サイズ、白黒、ファイル容量2MB以下などです。複数ページを1つのファイルにまとめるよう求められることもあります。
特に注意したいのは容量制限です。1MB以下という指定があれば、最終的に保存したPDFがその容量に収まっている必要があります。
色の指定がない場合は、文字や押印がはっきり見えることを優先してください。赤い印鑑や薄い手書き文字がある書類では、白黒にしない方がよいこともあります。
1. 書類を平らに置いて撮影する
書類は明るい場所で、できるだけ平らに置いて撮影します。
白い紙を白い机に置くと、紙の端をうまく認識できないことがあります。少し色の違う机や背景を使うと、四隅を検出しやすくなります。
撮影するときは、次の点を意識するときれいに仕上がります。
紙の周囲に少し余白があっても構いません。あとから補正できるので、文字や紙の端が切れないように撮ることを優先しましょう。
- 書類の四隅がすべて画面に入るようにする
- できるだけ真上から撮る
- スマホや手の影が紙に落ちないようにする
- 文字にピントが合っていることを確認する
2. 提出PDFスキャナーで写真を取り込む
スマホのブラウザで提出PDFスキャナーを開きます。
その場で撮影するなら「カメラを開始」を押し、カメラへのアクセスを許可します。起動時はカメラがOFFになっているので、必要なときだけ使用できます。
すでにスマホで撮影した写真がある場合は、「画像を追加」から読み込めます。
カメラがうまく動かない場合も、標準のカメラアプリで撮影してから画像を追加すれば大丈夫です。
3. 四隅を合わせて傾きを補正する
写真を取り込むと、書類の四隅が自動で検出されます。
緑の枠が紙の端に合っているか確認してください。ずれている場合は、四隅の丸いハンドルを指で動かして調整できます。
例えば、斜めから撮影して台形になった紙も、四隅を合わせることで長方形に近い形に補正できます。机などの余分な背景も取り除けます。
ここで気をつけたいのは、文字や押印を切らないことです。枠が少しでも内側に入りすぎていないか、補正後の仕上がりを確認しましょう。
なお、補正できるのは紙の形や傾きです。写真そのものがぼけている場合は、撮り直した方がきれいになります。
4. カラー・グレー・白黒を選ぶ
傾きを直したら、文字が読みやすい仕上がりを選びます。
提出PDFスキャナーでは、無変換・自動・カラー・グレー・白黒の調整ができます。
印刷された黒い文字が中心なら、白黒にするとすっきり見えることがあります。一方、鉛筆書きの薄い文字や赤い訂正印がある場合は、白黒にすると一部が見えにくくなることもあります。
迷ったら、仕上がりを切り替えて比べてみてください。
問題なければ「このページを追加」を押します。
5. 複数ページを1つにまとめる
2枚目以降も同じように撮影し、補正して追加していきます。
追加したページは一覧で確認できます。順番が違っていたら、ページのカードをドラッグして並べ替えましょう。
申込書の表裏や添付書類をまとめる場合は、提出先が指定した順番になっているか確認します。
あとから補正し直したいページがあっても、そのページを再編集できます。すべて最初からやり直す必要はありません。
6. A4サイズや容量制限を設定する
ページを揃えたら「提出用PDF」の設定を行います。
提出PDFスキャナーには、標準・1MB・2MB・A4・白黒のプリセットがあり、用紙サイズやPDFの色、容量上限を個別に設定することもできます。
例えば「A4・2MB以下」で提出するなら、用紙をA4にし、容量上限を2MBに設定します。
容量制限を指定した場合は、画像の画質や解像度を調整してファイルを小さくします。
ただし、ページ数が多かったり、写真や細かい文字が多かったりすると、指定容量に収まらないこともあります。また、容量を小さくするほど文字が読みにくくなる可能性があります。
設定しただけで終わりにせず、完成したPDFの容量を確認することが大切です。
ファイル名もここで設定できます。
7. PDFを作成して保存する
設定ができたら「PDFを作成」を押します。
完成したPDFは、保存前に容量と仕上がりを確認しましょう。
特に、文字の小さい部分、署名や押印、ページの順番は一度見ておくと安心です。
問題がなければスマホにダウンロードします。対応しているブラウザでは共有機能も使えます。
なお、作業中のページはブラウザのメモリに保持されています。タブを閉じたりページを再読み込みしたりすると消えるため、作成したPDFは忘れずに保存してください。
iPhoneやAndroidの標準機能でもPDFにできる?
スマホに備わっている機能でスキャンする方法もあります。
iPhoneなら「メモ」や「ファイル」アプリから書類をスキャンできます。Androidでも、Googleドライブのアプリに書類スキャン機能があります。
こうした機能で十分な場合は、無理に別のツールを使う必要はありません。
一方、提出先からA4や1MB・2MB以下といった条件を指定されている場合は、提出PDFスキャナーのように容量や用紙サイズをまとめて調整できるツールが便利です。
また、すでにきれいに撮影できている画像なら、画像をPDFに変換する方法でも対応できます。斜めに写った紙を補正したい場合は、書類スキャン機能を使う方が適しています。
うまくスキャンできないときは
紙の四隅が正しく認識されない
紙と背景の色が似ていると、認識がずれることがあります。背景を変えたり、影や光の反射を避けたりしてみてください。手動で四隅を合わせることもできます。
カメラが起動しない
ブラウザのカメラ権限を確認してください。解決しない場合は、スマホのカメラアプリで撮った写真を「画像を追加」から読み込めます。
1MB以下に収まらない
ページ数や画像の内容によっては、容量を十分に減らせないことがあります。無理に画質を落とすと文字が読めなくなるため、提出先の案内を確認し、画質を優先するか、ファイルを分けられるか検討してください。
撮影した書類はサーバーに送信される?
提出PDFスキャナーでは、画像の補正からPDF作成まで、スマホのブラウザ内で処理します。
撮影した書類や作成途中のPDFを、処理のためにBrowser Kittyのサーバーへアップロードすることはありません。
申込書や契約書など、個人情報が含まれる書類を扱うときにも、データの送信先を増やさずに作業できます。
ただし、作成したPDFを提出先のサイトにアップロードする場合は、その提出先にファイルが送信されます。
また、このツールにはOCR(文字認識)機能はありません。作成したPDFの文字を検索したりコピーしたりしたい場合は、OCRに対応した方法が必要です。
まとめ
紙の書類は、スマホで撮影して傾きを補正すれば、スキャナーがなくてもPDFにできます。
大切なのは、PDF形式にすることだけでなく、文字が読めること、ページが揃っていること、提出先の容量制限を満たしていることです。
A4や容量の指定がある書類をスマホで作成したいときは、提出PDFスキャナーを使ってみてください。
提出PDFスキャナー
紙をスマホで撮影し、台形補正・ページ整理・A4化・容量調整まで行って提出用PDFを作成します。
よくある質問
スマホだけで複数枚の書類を1つのPDFにできますか?
できます。撮影または画像追加でページを取り込み、順番を並べ替えて1つのPDFに保存できます。
1MB以下のPDFを必ず作れますか?
容量を小さくする機能はありますが、必ず1MB以下にできるわけではありません。完成後に実際のファイル容量を確認してください。
アプリをインストールする必要はありますか?
ありません。提出PDFスキャナーはブラウザで利用でき、会員登録も不要です。
参考資料
- Apple サポート iPhoneやiPadで書類をスキャンする方法
- Google ドライブ ヘルプ Google ドライブでドキュメントをスキャンする